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青海師範大学

現地調査日:2007/07/13


6.コメント

以下、07/07/13執筆
●市の中心部から西に20分ほど離れた静かな場所にある。

●西寧市は新しく開発された移民都市であり、中国各地から人が集まって来ているため、比較的きれいな標準語が話されている。

●この大学は留学生に対して限りなくオーダーメイドに近い対応をしている。中国語の会話を強化したい、西蔵語を学びたい、漢語と西蔵語を並行して学びたい、さらに、午前中に授業を受けたい、午後に受けたい、週に3日だけ授業に出たいといった時間帯の要望、1週間あたりの授業コマ数など、各人の要望に合わせているため、52人の留学生に対して、35クラスを設置するという信じ難い状態になっている。

●さらに驚くべきことに、35クラスのうち28クラスは学生が1人、つまり、マンツーマンレッスンである。その上、マンツーマンでも授業料は他と同額である。1コマあたり25元。こんな安いマンツーマンレッスンは絶対にない。

●どう考えても採算ベースに乗っていないはずであり、このような手厚い対応がいつまでも続くとは考えられない。利用するならば今のうちだろう。

●留学生の年齢構成について言及すると、平均年齢が34.9歳と非常に高い。20代と30代の学生がほぼ同数で、40代以上も全体の2割に達する。大学卒業後、西蔵語を学びに来る学生や、勤めを一旦止めて数年を自己研鑽に当てるアメリカ人、リタイア後に留学に来る高年齢者が多いことが影響しているのだろうか。

●この大学には留学生が生活する寮はなく、全員学外に部屋を借りて生活している。家賃相場は、30〜40平米の1DKで1ヶ月500〜600元、60〜70平米の2DKで800元前後、80〜100平米の2DKで1,000〜1,200元とのこと。

●部屋探しは留学生部がサポートする。

●現地到着後、部屋が見つかるまでは、学内のホテルに宿泊できる。宿泊費は1泊120元。部屋が見つからず滞在が長引く場合、ある程度の値下げが可能。

●35クラスすべての時間割表に目を通したが、はっきり言って異常である。留学生一人一人の要望にとにかく合わせられる限り合わせている。このような大学は今まで見たことも聞いたこともない。

●漢語留学生の平均である週20コマ授業で考えると、この大学の授業料9,000元ははっきり言って高い。北京や上海の平均値と比較しても1,000元程度高めである。しかし、北京、上海など大都市部の大学でマンツーマンレッスンを受けると、1コマ最低でも80元前後は取られる。それが25元は格安。こんな値段は北京、上海では絶対に出てこない。

●35種類のカリキュラムを運営するためには相当数の教員が必要になり、どうしてもそのすべてを優秀な教員だけでまかなうことは難しいだろう。しかし、それを差し引いても、自分に合ったカリキュラムで、マンツーマンレッスンを受けられるメリットは計り知れない。

●このような対応が永遠に続くとは少し考えがたい。実際に留学する前に先方に確認することをお薦めする。

●西寧の街は標高2,000mの高地にあり、冬は−20度くらいまで冷え込む上、夏は短い。ただ室内には暖気がある上、夏は乾燥気候なので過ごしやすい。訛りもあまりなく聞きやすい標準語である。マイナーな土地であるが、選択肢の一つとして検討しても良いだろう。


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